2006年度

概略 ・活動内容

本年も村内見学会、林業体験、製作ワークショップの流れで実行しました。
村の木が生物から材料へ生まれ変わるプロセスをしっかり体感できたことでしょう。

高原地区 高原神社 ベンチ

近畿大+大阪芸大

毎年お世話になっている林業家の大辻さんがお施主さんです。
この神社は99年の木匠塾でサヨナラパーティをした思い出深い場所でもあります。
余材でどのようなベンチができるか挑戦した見事な仕上がりでした。
同じものを二つ製作することも結構大変であったと察します。

高原地区 鞘堂(祠の囲い)

近畿大+大阪芸大

同じく毎年林業体験でお世話になっている当地区の私有林にある祠に立派な屋根、壁で囲われています。
木造住宅建築の縮図ともいえる出来栄えです。
木匠塾生が匠の技を発揮しました。

白川渡地区 キャンプ場

奈良女子大+摂南大

ココは本当に見事な現場作業でした。
女子職人軍団と見事に協力する男子監督学生、大工学生。
おそろいのツナギとキャップが目立ちます。
木匠らしいプリミティブかつシンプルな倉庫が出来上がりました。

白川渡地区 キャンプ場

滋賀県立大+大阪市大

昨年に引き続き、丸太でうねりのあるデッキを製作した。
デッキ2つ目で「木匠ベルト」というマスタープランの始まりです。
材のマーキング、穴あけ、塗装と一連の流れ作業を数ヵ所に分けて進め、
丸太の加工は製材に比べ困難な中、期間内の完成は見事だった。
きっとこのキャンプ場のシンボルになり続けることでしょう。

やや長めの製材を使用した製作物。
観光客も地元にも一番人目につきやすい場所ではないだろうか。
そんなこともあり、何度も村と打合せを行った苦労がうかがえる。
風景と地形に沿ったデザインで、迫力のある趣を見せる。
見せたい風景にあわせてベンチの座面の向きを考えたようだが、
押し付けでなく、座る人の見たい方向でもよかったのでは、という批評もあった。
賛否両論の力作である。

スケジュール通り進んだ今期の木匠塾。各校の幹事と村関係者の協力あってこそだろう。
そして宿泊所のTONTON工作館の壁面にはしっかりスケジュール表が貼ってあった。

ある参加校幹事の涙は何事にも変えがたく感慨深い。木匠開催以来、数えるほどしか見ていないから。
その後の歓喜もまたすがすがしかった。 どうか今日までのことを忘れず、それぞれの場所で活かしてほしい。

役場担当者山本さん、塾長の滋賀県大山根先生からの言葉にも「お疲れ様」の一言があった。

メイン活動は終わったけれど、やるべきことはいくらでもあることには変わりない。
まだまだこれからが本番です。