2011年度

概略・活動内容


 

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14年目の活動を無事終えることができました。

今年度から森内新課長になり新体制初年度となります。
例年通り、村内見学会、林業体験、プレ木(技術講習)、サマースクール(制作実習)、反省会、村の祭への参加という流れで進行しました。

白川渡地区の木匠ベルトは7年目に突入し、過去の制作物の改修を行い、新たな段階に突入したように思います。
また、毎年制作物の候補に上がっている木匠館での下駄箱の制作や階段の改修に着手しました。
自分たちの拠点を整備するとともに、クロージングパーティーでゲストや急なお客さんの対応にもより快く対応できるでしょう。

村の祭への参加も3年目となり、少しずつ村に馴染んできたのではないでしょうか。
どっぷり制作に浸ることも学ぶ上で大切ですが、祭の参加や自然の体験など制作とは距離を置いて村を見ることも重要ということも頭の中にそっと入れておくことも大切と思います。

文:栗田翔陽/木匠塾事務局

西河地区 あきつの小野公園

大阪芸術大学+近畿大学
 

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あきつの小野公園のシンボルでもあるしだれ桜を囲んでベンチを制作した。

根を踏み荒らされないようにすること。
春夏の地元の方々の草餅販売の際にベンチがあると便利という声に答えるために設計されている。
坂からの稜線が生かされており、綺麗な流れをつくっている。
多くの人に愛されそうな作品になった。

文:栗田翔陽/木匠塾事務局

東川地区 木匠館改修

大阪工業大学+摂南大学
 

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木匠館内の靴箱、木匠館南の花壇の改修をおこないました。

靴箱は従来の簡易下駄箱が参加者の人数と合わず溢れ、散乱としていました。
今回制作した靴箱は、客人がきても十分な容量を要し、木匠館玄関をすっきりとさせています。
丸太の半割を用いて、いかにも川上木匠塾らしさが出た作品となりました。
また、テントの部品など、雑品を覆い隠す棚も同時にできあがりました。
テントの脚のサイズと棚の幅の関係を設計段階でスタディすることでもっとすっきりと見せることができたと思います。

文:栗田翔陽/木匠塾事務局

白川渡地区 木匠ベルト改修

滋賀県立大学+奈良女子大学
 

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2005年度からの継続制作となる、マスタープラン、木匠ベルト。

7年目は初年度に制作した「ちょいちょい」の全面的な改修を行いました。
それに加え、その他の作品の腐朽している材も取り替えました。
初めての木匠ベルトの改修です。
OB・現役参加者の想いもさることながら、キャンプ場の管理者や来場者の方々の了承とご声援のおかげではないでしょうか。
刷新された木匠ベルトが元気になってキャンプ場を彩ります。

文:栗田翔陽/木匠塾事務局

サマースクール最終日・退村式

 

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最終日には制作物に関して教員や菊谷さんから講評とコメントを頂きました。

実寸の制作物を前に改めて村の方々、教員に制作意図を伝えます。
制作を経験し、完成を目にして新たに見えてきた部分もあったでしょう。
制作して終わりでなく、使われることを考慮して完成という出発を目指してきたことと思われます。
そのため、時間をおいて、改めて制作物を、再度、川上村を訪れることで振り返ってみることも大切です。

また、今年度も多くのOBがクロージングパーティーや講評会まで足を運んでくれました。
関係者が接点をもつことができる貴重な場となりました。
年々参加学生は変化を見せますが、この光景はここ数年変わらないように思えることは嬉しい限りです。
次年度参加を考えている学生は是非ともこの場で交わした会話を大切に次年度に持ち越してもらいたいと思います。

退村式では、これまでの苦労を振り返り、涙を見せてくれた参加学生もたくさんいました。
これまでの苦労が一気にこみ上げてきたのでしょう。
どれだけ必死に取り組んできたかわかります。
違う立場で関わる側としても、嬉しく思うと同時に、当時のことを思い出して熱い気持ちがこみ上げてきました。
最後になりましたが、村役場関係者、村関係者、教員、参加学生、今年度もありがとうございました。

文:栗田翔陽/木匠塾事務局